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【転妻の資格・スキル】キャリアコンサルタントは仕事がない?在宅可?

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「転勤族の妻も、資格・スキルがあれば仕事ができるの?
「転勤族の妻が学んでいる&仕事に生かしている資格・スキルって何?」
こんな疑問にこたえるために、さまざまな資格・スキルを取得・習得して実際に働いている転妻のリアルな事例を紹介します。

今回は在宅キャリアコンサルタント(キャリコン)の仕事をしているももじさん(30代・福岡県在住)をご紹介します。現在の仕事内容、収入の状況、そしてキャリコンについてよく言われる「資格を取っても仕事がない」という話は本当なのかといった点について伺いました。

※記事内の情報は2023年6月現在です。

ももじさん(30代)

【出身地】福島
【転勤歴】東京→長崎→福岡
【家族】夫、息子(4歳)
【好きなこと】手帳を書くこと、星占い、YouTube(特にゲーム実況)

▷ももじさんInstagram
▷ももじさんTwitter

mia|ミア

この記事は「転妻インタビューライター養成プログラム」の受講生さんが取材・執筆しました!

ライターchiho(チホ)

【取材・執筆】chiho(チホ

Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」ライター。2021年まで5年ほど転勤族。2度の産休・育休をはさみながら印刷会社の正社員として働いたが、夫の転職を機に退職。夫婦で場所にとらわれない働き方を目指す。現在はWebライターに挑戦中。

在宅のキャリアコンサルタントの仕事とは?

ココナラで唯一!「文字起こし」付き面談練習

ーーももじさんは、キャリコン資格を生かして在宅でお仕事をしているそうですね。仕事内容について教えてください。

現在の主な仕事は、キャリアコンサルタント試験の受験生に対する面談(ロープレ)練習です。キャリコン実技試験(論述と面接)の面接部分に対応したもので、オンラインでセッションを提供できる「ココナラ」で販売しています。

ロープレ練習では私が相談者役になり、受験生にはキャリコン役として15分間対応してもらいます。その後に自分のカウンセリングを自己評価する5分間の口頭試問の練習もします。質問の意図を問い、キャリコンとしての自分を客観視できているかを確認する時間です。口頭試問に悩む受験生も多いため、しっかり対策します!

ーーロープレ練習は「逐語録」付きだと伺いました。

はい。逐語録とは面談の内容を文字に起こして体裁を整えたもので、ロープレ練習の振り返りに使えます。1回90分の面談時間で2回ロープレ練習をするため約1万2,000文字のボリュームで納品しています。さらに、フィードバックの内容をまとめたメモも渡しています。

逐語録があると話の筋が通っているか確認できますし、言葉のクセにも気づけます。受験生にも好評で、ココナラの評価欄はすべてのサービスに最高点数を付けていただきました。

他にも女性のキャリア相談、学生のキャリア相談を提供しています。主な稼働時間は、子どもが幼稚園に登園している平日の10〜14時。土日も相談可能です。

イメージ_仕事

キャリコン資格を取っても仕事がない?

キャリア関連に限らず、一般企業に就職する道も

ーー2021年7月に資格を取得した直後は、就職する道を考えていたそうですね。

はい。新卒で入社した地元書店を辞めた後の2018年、派遣社員として大学の就職支援課で働きました。キャリコンの資格を知ったのもこの職場です。妊娠がわかりほどなくして退職しましたが、キャリコンとしてまた大学で働きたいと思っていました。

ーーキャリコンの資格を取っても仕事がない、という声も聞きます。実際はどうでしたか?

私もそういう声は聞いていて、実際に求人を見てみてもやや少ないと感じました。求人が出ていたのは、ハローワークの窓口、人材派遣会社のアドバイザー、生活困窮者の就職支援コーディネーターなど。また、子育て中であり土曜出勤フルタイムの条件が多いことでも就職の厳しさがありました。引っ越し先の近くに大学がなかったため、大学職員も諦めました。

ただ、キャリコンの働き口はわかりやすく資格を生かすものに限りません。取得後、一般企業に勤める方も多い印象です。キャリコンとして大切なスキルは傾聴力。相談者の価値観や想いに共感し、一緒に考えるという姿勢です。人事に限らず、様々な部署で役に立つものだと思います。

ーーももじさんは、就職できないという現実をどう受け止めましたか?

逆に「外で働くことにこだわる必要はない」と考え直すようになりました。再就職できても夫の転勤で2〜3年で辞めざるを得ない。だったら、住んでいる場所に関係なく継続できる働き方を身につけようと決心するきっかけになりましたね。

在宅で仕事開始も苦戦…… 葛藤の末、自分のスタイルを確立

ーーそして在宅でココナラなどでのサービス提供を開始したというわけですね。順調に進みましたか?

いいえ、厳しかったです……。2022年3月から仕事を始め、女性と学生向けの相談サービスを販売したのですが、売れたのは約1年間でたった5件!そのうち2件は知り合いが買ってくれたものです。新規のお客様が1年間で3人という事実を突きつけられ、正直もうやめようと思いました(笑)。

ーーどうやって乗り越えましたか?

ロープレ練習を始めたのが大きいですね。現在までに売れたサービスは合計40件ほどで、そのうち8割近くを占めます。

「ロープレ練習はある程度売れる」とは聞いていたものの、最初は手を出しませんでした。キャリコン養成講座では、キャリコンの上位資格(キャリアコンサルティング技能士)を持つ先生が受験生にフィードバックをします。それと比べて「キャリコンの私がロープレ練習をしていいの?」という罪悪感があったんです。資格を取ったばかりの新人をターゲットにする「ひよこ食い」のようだと、同業者から後ろ指を差されるのも嫌でした。

でも今は考えが変わりました。「私は養成講座の先生とは違う視点に立ち、身近な先輩として受験生に寄り添えればいいんだ」と。ひよこ食いだという非難は「本当はあの人もやりたい気持ちがあるんだな」と受け流せるようになりました(笑)。

キャリコン×スキルで無限の可能性!

ーー収入について教えてください。

ロープレは90分間3,000円で販売していて、手数料を引いた手取りは2,340円です。ココナラでは平均的な金額だと思います。忙しい月は10件以上の依頼があります。直近の目標は料金を4,000円(手取りは3,000円程)にして、毎月10件の依頼を受けること。月に3万円は確保したいと考えています。

収入は2つのオンラインサロンの会費(計6,000円)に充てます。あとは好きな洋服を買ったり、少しずつ貯金をしたり。自分で稼いだお金を自分のために使えるようになり、気持ちも安定しました。

ーー今後の目標はありますか?

最終的には「キャリコン」と「文具の知識」を組み合わせ、新しい事業を立ち上げたいと思っています。実は昔から文房具、特に手帳が大好き。地元書店にいたときは文具担当でした。書くだけで自分のキャリアと向き合えるオリジナル手帳を作り、ゆくゆくはワークショップの開催やオンラインサロンの運営ができたらと考えています。

イメージ_手帳

ーー他のスキルとの掛け合わせで、可能性がぐんと広がりますね!

キャリコンは外に働きに出るイメージが強いと思いますが、スキルや好きなものを掛け合わせることで自分なりの働き方ができます。キャリコン×ライターもありですよね!

キャリコンは取ってすぐに稼げる資格ではないかもしれません。ですが、長期的に見れば学んでおいて損はない資格だと思います!

完全オンライン講座で資格取得!

間違えた理由を突き詰める

ーー ももじさんは2020年の冬から「キャリアドライブ」という養成講座を受講したと伺いました。選んだ理由を教えてください。

決め手の1つは、当時は完全オンラインで受講できたこと。もう1つは、講座の開催が10〜16時(全15回)だったこと。他の養成講座の多くは9〜18時(13回)でしたが、当時1歳の子どもがいる身で、ほぼ1日がかりの予定は入れられませんでした。

子どもを隣で寝かしつけ、時には抱っこしながらの勉強は大変でしたが、在宅勤務だった夫の助けも借りて乗り切りました。

イメージ_勉強

ーーかかった費用や勉強時間は?

養成講座の費用は20万円。講座が開講して間もなかったため、モニター価格です。加えて、受験会場までの移動費・宿泊費や受験料などで10万円ほどかかりました。ちょうど新型コロナの経済対策として1人10万円の特別定額給付金が支給されたため、家族3人分の給付金を全額突っ込みました(笑)。「絶対に1回で合格する」と覚悟が決まりましたね。

勉強時間は養成講座で160時間。講座以外の自習でも100時間は勉強したと思います。過去問を中心に5回分を3周しました。

ーー勉強のコツを教えてください。

意識したのは「なぜ間違えたのか」を理解すること。学科試験の4択問題は、間違えたところを何回も解き直しました。参考にしたのは「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」というサイトです。そこに載っている過去問の解説を見て、問題の出典本も確認しながら学習しました。

キャリコンを目指す転妻へのメッセージ

人生に必要なスキルが身につく

――転妻がキャリコン資格をとるとどんなメリットがありますか?

キャリコンの傾聴スキルは、普段の生活でも役に立ちます。お子さんがいたら、いずれは進路を決めるときがきますよね。親として「否定しない」「耳を傾ける」「深掘りする」などの関わり方ができると思います。

ーーキャリコン取得を目指す転妻に一言お願いします。

転妻は自分のキャリアを積み上げることができず、つらい思いをする人も少なくありません。ですが、どんな環境に置かれようと、何をやりたいのかを決めるのは自分自身。状況を悲観しすぎず、突き進んでください!

▷【記事一覧】転妻の資格・スキル

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Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」ライター。2021年まで5年ほど転勤族。2度の産休・育休をはさみながら印刷会社の正社員として働いたが、夫の転職を機に退職。夫婦で場所にとらわれない働き方を目指す。現在はWebライターに挑戦中。