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転勤族の妻×HR系フリーランス|柴崎志保さん(30代)後編

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「引っ越しが多い転勤族の妻は、どんなお仕事・働き方をしているんだろう?」「転勤があっても、やりたい仕事で私らしいキャリアを歩むにはどうすれば?」

そんな疑問から、転勤族の妻のみなさんにインタビュー!自分も家族も大事にしながら、自分らしいキャリアを模索する転妻さんに、お話を聞くシリーズです。

第5回は、フリーランスで中小企業の人材課題について採用・定着・育成・活躍をトータルで支援している柴崎志保さん(30代・愛媛在住)。前編はこちら。

後編では、

  • 起業のきっかけと事業内容
  • キャリアで迷った経験
  • プライベートとの両立

についてお聞きします!

※記事内の情報は2022年7月時点のものです。

柴崎志保さん(32歳)

【出身地】広島
【転勤歴】愛媛(1カ所目)
【家族】夫、娘(0歳)
【好きなこと】旅行、ヨガ、カフェ巡り

▷志保さんのTwitterはこちら

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【取材・執筆】mia(ミア

Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長。「転勤族と結婚したけどキャリアをあきらめたくない!」という強い思いで、2015年に会社員から独立開業してフリーランスWebライターになる。現在の本業は検索上位を狙うフリーランスのWebメディアディレクター。東京在住。

【HR系フリーランス】起業のきっかけ・事業内容

組織の一員ではできなかったこと 自分でやりたくて起業

――志保さんは、愛媛県西条市で企業の人材課題を解決する「まちの人事部」で働いていた間に、個人事業主として起業していらっしゃいます。

起業の理由や事業内容をおしえてください。

私の事業はまちの人事部とも似ているんですが、従業員数20〜200名くらいの中小企業の人材課題を解決するために、採用、定着、育成、活躍まで設計してフル伴走する事業を行っています。

フル伴走したいと思ったきっかけは、リクルート時代にさかのぼります。当時は採用しか携われなかったんですよ。入社した方について「退職してしまった」「活躍できていない」という声があっても対応できないことにフラストレーションを感じていて……。

まちの人事部でも同じような課題を見聞きしていたんですが、私の仕事はコーディネートだったので直接関わることはできなかったんです。それなら自分でやろうと思って、2021年5月に起業しました。

私が介在することで「社員が変わったよ」と言ってもらえることが嬉しいですね。たとえば建築会社のように現場が忙しい企業だと、最初は研修に対してネガティブな反応なんです。でもそれが「業務の都合をつけて行きたい」という声に変わると、やりがいを感じます。

起業して1年経過してある程度の「型」ができたので、それを横展開すれば夫の転勤で新しい土地に行っても仕事ができそうな手応えを感じています。

イメージ_勉強

メインの事業のほかには、大学生向けのキャリアデザインのセミナーやキャリアセンターの相談業務をやったり、採用に関する講演を依頼されたり、制作のディレクションをしたりと、いろんな仕事をやっています。

育休復帰後は、中高生向けのキャリア教育のご依頼もいただいていて、とても興味のある分野なので楽しみです!

ーー転勤族の妻がフリーランスを目指す場合、志保さんのように前職の経験を活かしたいパターンも多いと思います。起業でも業務委託でも、実務経験は大きな強みですもんね。

このパターンを目指す方にアドバイスするとしたら、どんなことがありますか?

フリーランスになったら自分が商品なので、「私はこれができます」と明確にしておく必要がありますよね。それをどうやって作るかというと、会社員のうちは会社の看板があるからできることや先輩から学べることがあるので、独立に備えて活かしていくといいと思います。

【HR系フリーランス】キャリアで迷った経験

100万円以上かけたけど「楽しくないなら時間の無駄」

ーーお話を聞いていると、人事畑で迷いなくキャリアを築いてこられた印象ですが、ご自身で振り返ってみるとどうですか?

いえいえ、とんでもない!迷って苦しんだ時期はもちろんありましたよ。

実はリクルートに入社する前はスクールソーシャルワーカーを目指していて、社会福祉士の資格を取るために専門学校に通いました。そして資格取得後は2年の実務経験が必要だったので、大学病院でソーシャルワーカーとして働きました。でも、4カ月で辞めています。

ーーえっ、どうしてですか??

病院での仕事について、医療従事者と社会福祉士がそれぞれ専門家としてフラットな関係性で働くイメージを抱いていたのですが、現実はかなり違っていて……。「フラットな関係性」は私にとってすごく大事な価値観なのに、まったく合わなかったんです。

悩んでいろんな人に相談したし、他の病院も紹介してもらったのですが、思い返すと専門学校時代から「自分は福祉の世界にフィットしないかも?」と違和感を感じていたことも無視できなくなりました。

資格を取るのに100万円以上かかりましたが、本当にやりたいことは福祉ではなかったんだと気づいて、すっぱり辞めて別の道に進むことにしたんです。

イメージ_歩く

ーーよく決断されましたね!「せっかく投資したのに……」という迷いはなかったですか?

「楽しくないなら時間の無駄」「今が一番若い」と思っています。学びに使ったお金は働けば回収できるんだから、今しかできないことをやるべきだと思いますよ。

ーーなるほど、その通りですね。「やってみたら合わないことがわかった」のはショックだけど貴重な収穫だし、勉強したことがまったく無駄になるわけでもないですしね。

そうですね。福祉の知識は、リクルートやまちの人事部の仕事で福祉系の企業を担当した際に役立ちました!

【HR系フリーランス】プライベートとの両立

フリーランスは好きなようにスケジュールを組める

――1日のタイムスケジュールについておしえてください。

起業後、稼働時間は特に決めていなくて、納期やアポに合わせてスケジュールを組んでいます。1日8時間仕事していることはないかもしれないです。

出産前のある1日のスケジュールは、こんな感じです。

7:30~家事

9:00~アポ準備、移動

10:00~打ち合わせ(採用コンサル、研修など)

12:00~お昼

13:00~カフェやコワーキングスペースで研修準備

15:00~読書など勉強

17:00~家事

――起業後、プライベートとの両立はいかがですか?

自分で好きなようにスケジュールを組めるので、プライベートも充実しています!平日の昼間からカフェやエステにいったり、ヨガしたり。

妊娠前から自分のペースでスケジューリングできていたので、妊娠してからも特に変わりなく仕事していましたね。出産予定日は6月末だったので、5月からは仕事の量を減らしました。

――理想的なフリーランス生活ですね!私はまだまだ時間に追われる日々なので、憧れます。

お金のためにあくせく働いていないのは、志保さんが情熱を持って取り組めることを仕事にしていて、かつ提供できる価値が高いからだと思います。

「働く」とはどういうことか、体現されているなぁと感じました!

\ お仕事の満足度は? /

5点満点でおしえてもらいました!

  • 仕事内容:4点】やりたいことと、求められていることに少しギャップがあるので
  • 働きやすさ:5点】言うことなし
  • 収入の満足度:5点】比較的安定しています。

とりあえず走ってみればいい

――これからフリーランスを目指す方にメッセージをお願いします。

まずは「とりあえず走ってみればいいんじゃない?」ということです。私は人脈を作ったりコミュニティに入ったりすることを意識していました。

たとえば地域のコワーキングスペースに行くと、他のフリーランスの方と出会いやすいです。そこから仕事の獲得につながったり、自分にとってのメンターがあらわれたりすることもあります。

リアル以外の場では、自分がやっていることをFacebookやTwitterで発信することも大事ですね。友人や大学時代の先生などすでにつながっている人が応援してくれますよ。

イメージ_つながり

――すでにつながっている人に「フリーランスになる(なりたい)」と宣言するのって勇気がいりますが、私の場合は「言ってみると意外と応援してくれるもんだな〜」という感想でした。

フリーランスは行動なくして前進なしですから、とりあえず走るというスタンスは独立後もずっと大事ですね。

志保さん、ありがとうございました!

転勤族の妻のお仕事図鑑_HR系フリーランス柴崎志保さん前編

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mia(ミア)|フリーランス転妻編集長
フリーランス9年目|本業は事業会社のSEOチームの編集者|複業でインタビューライター養成プログラム主宰とWebマガジン「転勤族の妻のお仕事」運営|転勤族の妻だけどキャリアをあきらめたくない!→会社員から独立して取材・執筆・編集業へ|1986年生まれ|娘3歳