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第1回は、フリーランスでキャリアコーチをしているきのこさん(30代・ベトナム在住)。海外に住みながら、日本のクライアントさんにビデオ通話でコーチングセッションをおこなっています。
前編では、
- 心からやりたい仕事にであうまで
- コーチとはどんな仕事なのか
について聞きました。
※記事内の情報は2021年8月時点です
▷【後編】お仕事のやりがい・向いている人は?|家事・子育てとの両立のコツは?
【出身地】香川
【転勤歴】香川→東京→ベトナム
【家族】夫、長女(3歳)、長男(1歳)
【好きなこと】▶ダンスや歌の動画を見る。TWICE、YOASOBIが好き。リズム感の良い曲で元気になれる。▶旅行・おでかけ。初めての場所・料理が好き。コスパのいい店探しにもこだわる。
【取材・執筆】mia(ミア)
Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長。「転勤族と結婚したけどキャリアをあきらめたくない!」という強い思いで、2015年に会社員から独立開業してフリーランスWebライターになる。現在の本業は検索上位を狙うフリーランスのWebメディアディレクター。東京在住。
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【コーチ】になるまでのキャリア|転勤族の妻のお仕事図鑑
悩み続けたキャリア……「本当にやりたいこと」を見つけるまで
――きのこさんは、結婚前はどんなお仕事をしていたんですか?
東京の総合人材サービス会社で、リクルーティングアドバイザーという営業の仕事をしていました。就活時はやりたいことがなかったので、「いろんな会社を見れる人材業界なら何か見つかるかも」という軽い気持ちで入社したんです。でも、結局見つからなくて……。転職も考えたんですが、結婚・妊娠を機に26歳で退職しました。
ーー「転勤族の妻」になると同時に「ママ」にもなったんですね!そこからキャリアで悩んだことは?
ママになっても自分らしく働きたくて、長女が0歳のときから次の道を模索しました。でも、やっぱりやりたいことは見つからないし、少し興味を持ったことも一歩を踏み出せないし、地方は求人の選択肢が少ないし……。悩み続けた日々でしたね。「私は社会から必要とされてないの?」って、キャリアを諦めかけていました。
東京に転勤した後は、フリーランスとして人材業界の業務委託もやってみましたが、これも本当にやりたいことではなかったです。
ーーキャリア迷子期が続いてつらかったですね……。そんなどん底の状態で何が転機になったんですか?
コロナ禍で業務委託の収入がどんどん減ってしまったので、新しいことに挑戦しようとオンラインスクールの「SHElikes(シーライクス)」に入ったんです。そこでWebデザインの面白さを知って、Webデザイナーに。毎日必死で勉強して、半年後には50万円を稼げるようになりました。
ーーすごい!やりたいことが見つかって、しかもちゃんと稼げるお仕事になったんですね!でも、そんなWebデザイナーのお仕事を早々に手放したのはなぜですか?
また新たなモヤモヤが生まれたんです。「私の強みって何?本当にWebデザイナーになりたいの?」って。そんな時、自己分析を徹底的にやってみたら、「自分にしかない価値があるのに、社会で埋もれてしまっている人々の価値発揮をサポートしたい」という、本当にやりたいことを見つけたんです。
「本当にやりたいこと」に込められた思い
ーー「社会で埋もれてしまっている人々」に思いを寄せているのは、どうしてですか?
これは私がずっと抱いている願いで、人材業界にいたころもブランド力がない企業の採用成功にこだわっていました。これまでの人生を振り返っても、高校時代に「島の出身だから」って下に見られたり、転勤族の妻だからなかなか採用されなかったり、ママになったら選択肢が限られたり……。そういう経験があったので、本来の価値をのびのびと発揮できないことってすごくおかしいな、と感じていました。
ーーなるほど〜。それを実現する手段がコーチのお仕事なんですね。きのこさん自身はいつコーチングとであったんですか?
Webデザインを学んだSHElikesです。月1回のコーチングがありました。当時、私は毎回「Twitterをやる」と言いながら、毎回できていなかったんです。するとコーチに「それって本当にやりたいですか?」と聞かれて、ハッとしました。「みんながやってるからやらなきゃ」というのが本心なのに、知らないうちに周りに流されていたんです。
その後すぐにコーチの仕事を目指したわけではありませんが、コーチングは自分の本心に気づけるんだとわかった体験でした。
【コーチ】仕事内容について|転勤族の妻のお仕図鑑
【働き方】フリーランス
【働く場所】自宅。仕事はオンラインで完結
コーチはクライアント自身が考えて行動することをサポート
――きのこさんはフリーランスのコーチとして活動されていますよね。具体的にどんなお仕事があるんですか?
今やっている仕事は、大きく分けて3種類あります。
- 個人で集客してセッション
- 業務委託
- コーチングのマッチングサービス
個人で集客しているものは、Twitterやブログで予約を受け付けていて、クライアントは20〜30代女性が9割。セッションはZOOMを使って、1回1時間、月1回を半年継続というパターンが一番多いですね。
業務委託は、オンラインスクール受講生へのセッションや、企業の1on1ミーティング(従業員の話を1対1で聞く)を行っています。また、クライアントがコーチを探せるマッチングサービスにも登録していて、予約が入ったらセッションを行っています。
――ずばり、「コーチ」とはどんなお仕事ですか?
「クライアントの理想を実現するために、クライアント自身が考えて行動することをサポートする仕事」だと思います。
――セッションってどんな感じなんですか?
最初は「転職したい」「やりたいことがわからない」といったお悩みから始まるんですが、実はそれって表面的なテーマで、途中からその人の本質的なテーマに移っていくケースが多いですよ。
――えっ、どういうことですか??
本質的なテーマというのは、昔から自分の中にある根強い価値観・思考の癖です。たとえば、自分に自信がないとか、人の目が気になるとか。
そういった一人では深く掘り下げたことがないようなテーマについて、コーチの質問で答えを引き出していくコミュニケーションが、コーチングなんです。コーチはクライアントさんを信じて答えを待ちます。答えにくそうなら別の質問をします。求められない限りアドバイスはしません。ひたすら待ちます。
――う〜ん、すごく奥深いお仕事ですね……!人材業界の営業職、Webデザイナーなどを経て、今のコーチというお仕事が一番しっくりきていますか?
はい、コーチの仕事が一番楽しいですね。もちろん難しいこともたくさんあるんですけど、やりがいがあると思います。
#キャリーナ デビューしてきました!記念すべき一人目はコーチを目指す大学生さんに💓私の経験が少しでも誰かの価値になってよかった!現在は募集停止にしていますが、また落ち着いたら募集を続けてみたいなと! https://t.co/Dacxt9vljF
— きのこ|転妻キャリアコーチ (@tenmamkinoko) August 17, 2021
きのこさんに、こんなことを直接おしえてもらえますよ。
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【コーチ】やりがい・向いている人・家庭との両立は<後編>で!
今回はキャリアコーチのきのこさんに、心からやりたい仕事にであうまでと、コーチとはどんな仕事なのかについて聞きました。
続く後編では、
- コーチのやりがい・向いている人
- 家事・子育てとの両立のコツ
についてお聞きします!
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Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長
mia(ミア)
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「引っ越しが多い転勤族の妻は、どんなお仕事・働き方をしているんだろう?」「転勤があっても、やりたい仕事で私らしいキャリアを歩むにはどうすれば?」そんな疑問から、転勤族の妻のみなさんにインタビュー!自分も家族も大事にしながら、自分らしいキャリアを模索する転妻さんに、お話を聞くシリーズです。