Webライターから「取材ライター」になりたい方へ

転勤族の妻×オンライン秘書|おこめさん(30代)後編

この記事はアフィリエイト広告を含みます。

「引っ越しが多い転勤族の妻は、どんなお仕事・働き方をしているんだろう?」「転勤があっても、やりたい仕事で私らしいキャリアを歩むにはどうすれば?」

そんな疑問から、転勤族の妻のみなさんにインタビュー!自分も家族も大事にしながら、自分らしいキャリアを模索する転妻さんに、お話を聞くシリーズです。

第2回は、フリーランスでオンライン秘書をしているおこめさん(30代・大阪在住)です。おこめさんは夫の転勤で退職せざるをえず、再就職もできないというピンチに陥りましたが、オンライン秘書という仕事にであい、半年も経たないうちに月収が20万円を超えるようになったそうです(前編はこちら)。

後編では

  • オンライン秘書のやりがい・向いている人
  • プライベート・妊娠との両立

についてお聞きします。

※記事内の情報は2021年9月時点のものです。

▷【前編】妊娠&新型コロナで再就職が全滅|オンライン秘書の仕事内容とは?

▷【記事一覧】転勤族の妻のお仕事インタビュー

おこめさんプロフィール写真
miaアイコン

【取材・執筆】mia(ミア

Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長。「転勤族と結婚したけどキャリアをあきらめたくない!」という強い思いで、2015年に会社員から独立開業してフリーランスWebライターになる。現在の本業は検索上位を狙うフリーランスのWebメディアディレクター。東京在住。

インタビューを仕事にしませんか?

取材で稼げるライターになれる「転妻インタビューライター養成プログラムを不定期開催しています。実際にインタビュー取材(オンライン)と執筆を行うので、知識だけでなく経験執筆実績が手に入ります。詳しくはこちらの記事へどうぞ。

アイキャッチ_転妻インタビューライター養成プログラム

【オンライン秘書】やりがい・向いている人

「外注」じゃないチームの一員 誰と働くかも自分で選べる

やりがい・向いている人は?

ーーオンライン秘書をやってみて、どんなときにやりがい・喜びを感じますか?

一番に思い浮かぶのは、前編で紹介したもののうち、お客さんの公式LINEのカスタマー対応ですね。お客さんが事業を立ち上げるときの、最初のメンバーとして入りました。

0からのスタートなので、毎日の業務に臨機応変に対応していく大変さはあったんですけど、お客さんと一緒に事業の基盤をつくっていけたので、やりがいのあるお仕事でした。0から作るお仕事はけっこう好きですね。言われたことだけ淡々とやっていると飽きちゃうので。

そのお客さんはオンライン秘書からの提案も参考にしてくださって、楽しく働けました。どのお客さんも、お客さんがオンライン秘書を「外注」扱いせずチームの一員という意識で接してくださるので、楽しいです。

イメージ_チーム

ーーいわゆる「事務代行」という言葉には、一人で淡々と作業をするようなイメージがありましたけど、そうじゃないんですね。

私のお客さんはチームの一員として迎えてくださる方が多くて、心地いい働き方をさせてもらっています。誰と働くかを選べるのは、フリーランスの特権ですよね。

実は、会社員時代の私はかなり「優等生」「いい子」なタイプで、上司に対して気を使っていました。それに、会社員だとお客さんを選べませんよね。「私のこと奴隷としか思っていないんだろうな」って思うほど理不尽な目にも遭いました。

それでもノルマのためには、そういうお客さんに関わらなきゃいけなくて、すごくストレスを感じていました。せっかくフリーランスになったんだから、これからは自分に正直に、がまんしないでやろう!と思っています。

ーーじゃあ、オンライン秘書をやっていて難しいことって何ですか?

フリーランスなってまだ数ヶ月なので、どこまで行けば安定と言えるのかということですね。今のお客さんはほとんどが個人で、長期契約をさせてもらっていますが、この数ヶ月でも方向転換のスピードが速かったんです。だから収入源をクライアントワークだけにしないよう、私自身も変化していけたらなと思っています。

ゆくゆくは、オンライン秘書をはじめたい人が何をすればいいのかとか、具体的なやり方をおしえてあげるような活動ができたら、自分の経験を一番活かせるかなと。

あとは、報酬を決めるのが難しいです!お客さんの内情がすべて見えるわけではないので、自分が提示する金額が見当外れになっていないかな?って、よく考えながら決めています。

オンライン秘書になるには資格は不要 察する能力が高い人が向いている

ーーオンライン秘書になる方法をおしえてください!

資格はとくに必要ないです。オンライン秘書仲間に、パソコンや簿記など一般的な事務職の資格を持っている人もほとんどいないですね。私はオンライン秘書です」と名乗ったら、もうオンライン秘書です。

私の場合は、オンライン秘書のサロンに入ったことで一歩を踏み出しました。サロンに入って一緒に頑張れる人を見つけるのが、自分にとって一番継続しやすかったですね。もちろん、サロンに入らなくてもなれます。

こんなふうにオンライン秘書になる(名乗る)のはかんたんなんですが、継続してお仕事を受注する・活躍するには、もちろん努力が必要です。Twitterなどで自分のことを発信したり、わからないことは調べて解決したりできないと、むずかしいと感じます。

イメージ_勉強


ーーおこめさんは転職でいろんなお仕事を経験して、それがオンライン秘書でも活きていると思います。反対に、これまでのキャリアに幅がない・自信がないという人も、オンライン秘書にはなれますか?

パソコンが使えれば、できると思います。サロンのメンバーを見ても、前職は会社員じゃなくてパートだったという方もいらっしゃいます。たとえば専業主婦の方で「自分には何もない」って思い込んでいる方も、PTAとかボランティアみたいに何かの活動に関わったり、日常で誰かをサポートしたりした経験が活かせるのが、オンライン秘書です。

また、繰り返しになりますが、なっただけで誰でも成果が上がるわけではないので、スキルアップや発信などに積極的に取り組む姿勢はとても大事です。どんどん行動していけば、収入アップにつなげていけるはずですよ。

ーーオンライン秘書はどんな人に向いていますか?

細かく気がつく人、察する能力が高い人です。ただ言われたことをこなすだけじゃなくて、次々と提案ができてお客さんに重宝されて、活躍できると思います。

たとえば、私はお客さんからシフト表の制作を依頼されたことがあり、仕様についても具体的な指示があったのですが、使い方の目的を聞くと「こうしたほうが使いやすいんじゃないかな?」って気づいたところがあったんです。

言われた通りの仕様で提出しても問題ないんですが、お客さんは「使いにくいけど、指示したのは自分だしな……」と思うんじゃないかな、と。そこで少しカスタマイズしたバージョンをお渡ししたら、「使いやすい」と喜んでいただけました。

これはあくまで一例で、お客さんによっては、言われた通りやってほしい人、確認しながらやってほしい人もいると思います。出し方も、カスタマイズ版だけを出すのか、両方作って出すのかとか。お客さんの特性を見ながら対応できると、ベストだと思います。

\ この本、読んでみて /
自分らしいキャリアを築きたい人やオンライン秘書の仕事に興味がある人に、おこめさんが選んだおすすめの本はこちら。

ゆりえもん『オンライン秘書の教科書 ~在宅ワークのすすめ~』

【オンライン秘書】家事・妊娠との両立

ワーク・ライフ・バランスは?

平日は1日5〜6時間稼働 妊娠中なので健診に行く日もあり

ーーお仕事とプライベートの両立についてもおしえてください。お仕事の稼働時間はどれくらいですか?

オンライン秘書になってからは、仕事が楽しくて週7で稼働しちゃってました。1日あたりの稼働時間は、平日は5〜6時間、土日は1時間弱って感じですかね。このほかにも、お仕事の受注や将来の活動につなげるために、Twitterやnote書く時間もあります。

――1日のタイムスケジュールはどんな感じですか?

私は、起きるのは結構遅くて8時ごろです。起きたら朝ごはんを作ったり食べたりして、9時ごろから仕事。フリーランスなのでなので時間の使い方は自由なのですが、だいたい一般的な会社員と同じ感じです。18〜20時ごろまで働いて、それから夜ごはんを作って食べます。夕食後は基本的に自由時間で、急ぎの仕事があればやりますね。

イメージ_仕事


あと、夫がけっこう忙しいので、帰りが遅くなると連絡が来た日は、私も夜に稼働してみたり。正直、今は仕事が楽しくなってきちゃって、テレビ見るよりお仕事したりしてるほうが好きですね。

――おこめさんは妊婦さんですが、そのあたりはどうですか?

私はフリーランスになる前からずっと妊娠中なので、平日に妊婦健診があれば半日しか仕事をしない日もあります。眠くなったら、寝たりもしますし(笑)。座っていてもしんどいので、ベッドの上でやることもありました。

――しんどくても、やめはしないんですね(笑)。本当に楽しんでやってるんだな〜って伝わってきます。

会社員時代よりストレス激減 楽しいので働きすぎ注意

――オンライン秘書のお仕事とプライベートの両立はどうですか?

今のところ、すごくいいです。会社員時代の1社目は、心からおすすめできないものを売らなきゃいけなかったり、毎日のように21時や22時からミーティングで上司から詰められたりして、メンタル的につらかったので、今はストレスがなくていいなって思います。

――オンライン秘書のお仕事でメンタル的にきついことってありますか?

ほとんどないんですが、強いて言えば、カスタマーサービス系のお仕事かな?土日も連絡がくるので、旅行中やお買い物中に対応したこともありました。でも、自分で決めて請けたお仕事ですからね。今後は対応時間をあらかじめ決めておいたり、チーム制を提案したりすれば改善できることです。自分次第で変えていけることなので、気が楽です。

――なるほど、「自分次第だから楽」って考えるんですね!

相手のせいだと、自分では変えられないから、ムカついてしょうがなくなるじゃないですか(笑)。でも、自分のせいで起こっていることなら変えられるな、って考えると気が楽です。

――ワーク・ライフ・バランスで、どんなことに気をつけていますか?

仕事をしすぎないことです。前編でもお話ししたとおり、私が会社を退職して夫の転勤についていったのは、妊娠期間を夫と一緒に過ごしたかったからです。お腹が大きくなる経過だけじゃなく、体調不良も含めて一緒に過ごしていくのが目的。だから、たとえば土日に夫が暇なのに自分がどんどん仕事にのめりこんで一緒に過ごせないと、本末転倒だと思っていて。

夫がのんびりしてるときは、なるべく自分も一緒にのんびりするっていうのは、気をつけていることです。今後子どもが生まれてからも、家族との時間を優先したいです。

イメージ_夫婦

――今のおこめさんの働き方・生き方を旦那さんはどう見ていますか?

「好きにしたらいいんじゃない?」みたいな感じです(笑)。

――家事の分担はどうですか?

けっこうやってくれるほうだと思います。ごはんも作れる人なので。先に仕事が終わったほうが作るとか、「途中までやっといたからあとはよろしく」みたいな感じで分担できています。

――交代できるの大事ですよね!子育て中だと、子どもがぐずったところで中断、夫の帰宅時に完成してない、とかよくありますよ(笑)。

​​そうなんですね(笑)。子育てでも「自分しかできない」ってことはなるべく減らしていきたいなと思ってます。

\ お仕事の満足度は? /
5点満点でおしえてもらいました!

  • 仕事内容:3点
    もっとできることを増やしていきたいです。
  • 働きやすさ:5点
    転勤族にはとても働きやすい仕事だと思います。
  • 収入の満足度:3点
    安定感を出すことが今の課題です。

――最後に、これからやりたいこと、今後どうなりたいかなどおしえてください。

9月に出産して、まずは年末か年明けの復帰を目指したいです。復帰後は100%クライアントワークではなくて、自分の商品をつくったりとか、同じように転勤族の妻になってキャリアが分断された人たちに、何かきっかを与えられる人になりたいと思っています。

イメージ_女性


――出産後は子育てとの両立もテーマになってきますよね。

そうですね。出産前から、保育園に預けるのか、それともせっかくのかわいい時期だから自宅で見ながら仕事をするのか、さっそく悩んでいました。

オンライン秘書仲間に相談したり、いろんなワーママさんの考えに触れてみたりして、その中でいいなと思ったのは、「自宅保育しながら仕事して中途半端になるより、早めに保育園に預けて、保育の時間と育児の時間のメリハリをつけたほうが、限られた時間で愛情をいっぱい注げる」っていう意見でした。

私、そういうメリハリがついた生き方がいいなと思うんです。たとえば、今注目されているワーケーションとかもあまりやりたくないんです。リゾートいくなら100%遊びたい派です(笑)。

――うんうん、「こうやって生きたい」っていう思いから働き方を選べるのが、フリーランスの醍醐味ですよね。

あとは、夫が会社員として働いていて、私はフリーランスっていう全然違う働き方をしていることで、子どもにもいろんな選択肢を与えてあげられるようになればいいなって思います。

――転勤族の妻みたいに働きづらいとされる立場でも、お母さんは好きな仕事を見つけてがんばってるよ、っていう姿は、何より説得力があると思います。

これから始まる子育て、おこめさんらしく楽しんでくださいね。お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

アイキャッチ
インタビューを仕事にしませんか?

取材で稼げるライターになれる「転妻インタビューライター養成プログラムを不定期開催しています。実際にインタビュー取材(オンライン)と執筆を行うので、知識だけでなく経験執筆実績が手に入ります。詳しくはこちらの記事へどうぞ。

アイキャッチ_転妻インタビューライター養成プログラム

▷【記事一覧】転勤族の妻のお仕事インタビュー

▷このWebマガジンの編集長・mia(ミア)ってどんな人?

\ follow me!/
miaアイコン

Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長

mia(ミア)

▷Twitter(@mia_wfh)

Twitterで転勤族の妻のお仕事インタビューなど、Webマガジンの新着記事をお知らせします。在宅フリーランスワーママの日常も発信しています。気軽にフォローしてくださいね〜

ABOUT US
mia(ミア)|フリーランス転妻編集長
フリーランス9年目|本業は事業会社のSEOチームの編集者|複業でインタビューライター養成プログラム主宰とWebマガジン「転勤族の妻のお仕事」運営|転勤族の妻だけどキャリアをあきらめたくない!→会社員から独立して取材・執筆・編集業へ|1986年生まれ|娘3歳