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第3回は、フリーランスでブロガー・ライターをしているれみふくさん(30代後半・福島在住)。れみふくさんは、専業主婦として子育てしながらブログを始めて収益化し、昨年末から在宅でライターの仕事もスタート。稼げるときは月20万円ほどの収入を得られるようになったそうです。
前編では
- ブログの収入はどれくらい?
- ライターの案件を獲得するコツは?
について聞きました。
※記事内の情報は2021年9月時点のものです。
【転勤歴】東松山(埼玉)→越谷(埼玉)→水戸(茨城)→いわき(福島)
【家族】夫、娘(小2)
【好きなこと】▶カフェ巡り:いわき市内を開拓していくのが楽しみ。オーナーのこだわりや思いが詰まったお店や、海や山など自然を感じられるお店がお気に入り。▶カメラ:ブログを始めてから撮るのが楽しくなり、4年前にミラーレス一眼を購入。
【取材・執筆】mia(ミア)
Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長。「転勤族と結婚したけどキャリアをあきらめたくない!」という強い思いで、2015年に会社員から独立開業してフリーランスWebライターになる。現在の本業は検索上位を狙うフリーランスのWebメディアディレクター。東京在住。
取材で稼げるライターになれる「転妻インタビューライター養成プログラム」を不定期開催しています。実際にインタビュー取材(オンライン)と執筆を行うので、知識だけでなく経験と執筆実績が手に入ります。詳しくはこちらの記事へどうぞ。
ブロガー・ライターになるまでのキャリア
妊娠で銀行を辞めて専業主婦に 心の片隅に焦りもあった
――結婚前はどんなお仕事をしていたんですか?
私は新卒で都市銀行に就職しました。入行当初は人間関係にも恵まれ充実していたんですが、2年目から資産運用の相談窓口、一言でいえば「投資商品をいかに売るか」という仕事の担当に。「これってお客さんが本当に求めている商品なの?」とすごく悩んじゃって……。だんだんと後輩も指導しながらノルマも達成しなきゃいけない立場になっていき、葛藤しました。
そんなときに妊娠がわかり、すっぱり退職。当時の心境は、妊娠の喜び半分、「これで辞められる!」という解放感半分でした(笑)。職場にはワーママの先輩も多かったし、もったいないと何度も言われたのですが、近いうちに夫の転勤で県外に引っ越す見通しがあり、育休中の退職はあまりしたくなかったので、妊娠中に辞めました。
――転勤族の妻になって、キャリアで悩んだことは?
私はどうしても働きたいタイプではなかったので、出産後は育児中心の生活だったんですが、やっぱり子どもが成長するにつれて、時間に余裕ができてくるんですよね。夫婦の間で「共働きのほうが家計は助かるよね」という話になっていきました。
でも、転勤先で就職して、慣れた頃にまた転勤で辞めて……という働き方は避けたかったし、知らない土地で子どもを保育園に預けてまで働くつもりもなかったので、家で何かできないかなと考えていました。
それに、育児だけしていると「自分は何の役にも立ってない」と変な焦りもあったので、家でできることを見つけて手を動かしていれば、焦りが払拭されるんじゃないかなっていう期待もしていました。
お昼寝時間にブログ開始 少ない稼働でも収益が出るようになった
――それで始めたのがブログだったんですね。
そうです。子どもが1歳半のとき、お昼寝の時間を使ってブログを始めました。私は、少し前まで周りがみんなスマホなのに自分だけまだガラケー、というアナログ派だったのですが(笑)、在宅で稼ぐ方法をネットで検索しまくって、見つけた答えがブログだったんです。今から少しずつ種まきしておけば、子どもが幼稚園や小学校に上がるころにはブログが大きく育ってるんじゃないか、という思いもありました。
――まいた種は、今どうなっていますか?
転勤族に役立つ情報を発信する「てんままらいふ」など3個のブログを運営していて、特に手をかけなくても毎月収益が発生しています。それと、記事を書いてきた経験を活かして、この春から在宅でWebライターのお仕事もはじめました。
――すごい!コツコツ続けるって、大事なんですね!ブロガー・ライターとして稼げるようになった秘訣については、れみふくさんインタビュー後編で深堀りさせてくださいね。
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ブロガー・ライターの仕事内容について|転勤族の妻のお仕事図鑑
【働き方】フリーランス
【働く場所】自宅。オンラインで完結
【収入】最高月収は20万円強
ブログ収入があるから小学生の夏休みにも対応できた
――れみふくさんは、ブロガー・ライターとして活動されています。まずブロガーってどんなお仕事ですか?
ブログは、記事に掲載した広告がクリックされたり、広告から商品が購入されたりすると収益が発生します。基本的にはブログがたくさん読まれるほど収益につながりやすいので、多くの人が興味を持つテーマや役立つ内容を書くことが大事ですね。
記事数は少なくとも数十本は書かないといけないので、収益が出るまでが大変ですが、アクセスが安定して集まるようになれば、新しい記事を追加しなくても収益を生み出し続けてくれます。
――「ブログで稼ぐ」というと、好きなことを好きに書いて稼げると思われがちですが、実際は全然違いますよね。どんなテーマでどれくらい稼げてますか?
最初に作ったブログは暮らし全般がテーマで、もう更新していないのですが、今でも毎月1万円前後を生み出してくれています。他には家族の趣味をテーマにしたブログもあって、こちらも今は更新なしですが、多い月は2〜3万円、少ない月は4,000〜5,000円程度が入ってきます。
――ほったらかしでも毎月自動でお金が入ってくるって、すごいことですよね!
そうなんです、すごくありがたいです!今年は小学生の娘が夏休みで家にいる間、ライターの仕事をほとんど入れなかったのですが、ブログのおかげで収入はゼロにはならなかったですよ。
案件獲得は「できることを明示する」が大事!ブログが実績に
――ブログでは「書く力」も得られますよね。れみふくさんは昨年末にライターデビューされていますが、お仕事内容をおしえてください。
最初のお仕事は、今住んでいるいわき市の観光メディアの市民ライターでした。「てんままらいふ」と連動してグルメやおでかけの写真をアップしていたインスタがきっかけで、発信業をされている方に「ライターに向いていると思う」と背中を押していただいたんです。
今は、クラウドソーシングサービスのランサーズで案件を獲得して、Webメディアや企業のブログの記事を執筆しています。
――ランサーズでは主にどんな案件を受けていますか?
私が書くジャンルは、金融・節約、住宅リフォーム系が多いですね。仕事の流れは、たとえばクライアントから「主婦向けの節約記事」みたいなおおまかな方向性の依頼がきて、自分に書けそうなテーマをいくつか提案すると、「じゃあこういうポイントを盛り込んでください」という連絡がきて、書き始めるという感じです。この案件だと、1本3,000円で1,500文字以上、それを月4本納品という契約です。あとは、クライアントが過去に作ったコンテンツをWeb用に作り直す案件もあります。
――ランサーズのようなクラウドソーシングサービスでは、一つの案件に何人ものライターが応募するので、採用されないケースも多いですよね。れみふくさんなりのコツってありますか?
提案文で「私はこれができます」という経験や実績をしっかりアピールすることですね。私の場合は、過去に書いたブログの記事が実績として役立っています。クライアントが求める記事と似ているものを出したり、ちょうどいい記事がなければ新しく記事を書いて実績を作ったり。
ほかには、「ファイナンシャル・プランナーの資格を持つ元銀行員ライター」という点がクライアントに響いて採用になったことも。銀行員時代に特に華々しい成果を残したわけではないのですが、過去のキャリアでやってきたことって評価してもらえるんだなと感じます。
あとは、ランサーズでは一定の基準を満たす「認定ランサー」になると選ばれやすくなります。私も最近、認定ランサーになれました!すごくたくさん稼いでいないと無理だと思っていたのですが、私の場合は登録から4〜5ヶ月ほど、累計20万円ほどを稼いだときになれました。
ブロガー・ライター、それぞれにやりがい・難しさ
――ブロガーのお仕事のやりがい・難しいところって何ですか?
ブログは自由に作れるのが楽しいですね。「どういうページにしようかな?」「どうやったら読んでほしい人に届くかな?」と考えて書いてみて、結果が出たらすごく嬉しいんです。ライターとしてクライアントに納品する記事を書くようになって、あらためてブログの自由度の高さに気づきました。
難しいのは、やったことが必ず収入に結び付くわけではないところ。これまでにブログに費やした時間がどれくらいなのか、ちょっと考えたくないかも……(笑)。
――わかります、ブログ運営って文章を書く以外にもやることいっぱいありますもんね(笑)。ライターのお仕事ではどうですか?
クライアントから記事のフィードバックがもらえるのはすごくいいなと思っていて、毎回勉強になっています。たとえば「もっと状況をわかりやすく」「具体的な会話を入れて」というコメントをいただいたり。ライターの仕事を始めたことで、ブログの記事の書き方も少し変わってきたところがあると思います。難しいのは、やっぱりクライアントの意に沿う記事を書くこと。すごく気を使って書いています。
ブロガー・ライター 専業主婦から稼げるようになった秘訣は後編で
今回はブロガー・ライターのれみふくさんに、
- ブログの収入はどれくらい?
- ライターの案件を獲得するコツは?
について聞きました。
続く後編では、
- 専業主婦から稼げるようになった秘訣
- 在宅ワークが家計の「まさか」を救った
についてお聞きします!
取材で稼げるライターになれる「転妻インタビューライター養成プログラム」を不定期開催しています。実際にインタビュー取材(オンライン)と執筆を行うので、知識だけでなく経験と執筆実績が手に入ります。詳しくはこちらの記事へどうぞ。
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Webマガジン「転勤族の妻のお仕事」編集長
mia(ミア)
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「引っ越しが多い転勤族の妻は、どんなお仕事・働き方をしているんだろう?」「転勤があっても、やりたい仕事で私らしいキャリアを歩むにはどうすれば?」
そんな疑問から、転勤族の妻のみなさんにインタビュー!自分も家族も大事にしながら、自分らしいキャリアを模索する転妻さんに、お話を聞くシリーズです。